カロリーゼロ食品は肥満のもと?
市場にはカロリーゼロ食品やカロリーゼロ飲料が出回っています。
0kcalということで、これらを食べたり飲んだりしても太らない、と思われがちです。
しかし、ある栄養管理士の方は次のように指摘しています。
カロリーゼロ食品の多くは、糖分を含んでいません。
舌は人工甘味料の甘さでごまかせても、脳は糖分がないとダメ。
その結果、食べ過ぎたりストレスをためてしまうことになります。
これはどういう意味でしょうか?
確かにカロリーゼロ食品やカロリーゼロ飲料の中には、0kcalなのに甘いものが数多くあります。
これらは人工甘味料で味付けされています。
実は人工甘味料にカロリーが隠されているのでしょうか?
いえいえ、そうではありません。
「疲れたときには甘いものが食べたくなる」
とよく言われますが、甘いもの、つまり糖分は実は脳へのエネルギー源となります。
正確に言うと、糖分は脳にとって唯一のエネルギー源です。
本来なら糖分を摂って、脳へのエネルギー源を補給すべきところを、カロリーゼロ食品の人工甘味料で「甘いものを食べた気になる」と、脳へのエネルギーが不足することになります。
しかし、脳のエネルギー不足をごまかすことはできません。
脳がエネルギーを欲するため、むやみに食べたくなったり、ストレスが溜まったりするのです。
つまり、
カロリーゼロ食品ばかり摂り、糖分を全く摂らない→脳が糖分不足になる→ストレスになる→反動で過度に食べる→太る
という流れになるのです。
無駄に食欲を爆発させないためにも、ある程度の満足感、適度の糖分を摂取する必要があると思われます。
といっても、「甘いものをたくさん食べないと満足できない」では困りますが・・・
甘いものに対する欲求をコントロールしつつ、必要最低限の糖質補給を行い、ストレスをためないようにする。
これがダイエットを長続きさせるためのコツだと思います。
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