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京都大学の河田照雄教授グループが発見したものとは?

2012年2月10日のオンライン科学雑誌「Plos One」に、トマトに含まれる物質に中性脂肪を下げる効果があるものがあるそうです。
その物質の名前は「13-oxo-ODA」というもので、脂肪酸に似た物質だそうです。
京都大学の河田照雄教授らのグループは、マウスを使った動物実験で、13-oxo-ODAが血中の中性脂肪を下げる効果を実証したそうです。

 

マウスに高脂肪食のみを与えるグループと、マウスに0.05%の13-oxo-ODAを含む高脂肪食を与えるグループを作りました。
4週間後、13-oxo-ODAを含むエサのグループは、含まないほうに比べて、血中の中性脂肪値が04mg/dl下がっていたという結果を得たようです。

 

なお、エサに0.05%がこの物質であるという割合は、人間で言うと、200mlのトマトジュースに相当するらしく、一日1杯のトマトジュースで、中性脂肪を下げる効果が期待できるのでないか、とニュースで報道されています。

トマト物質のダイエット効果はどうなのか?

メタボ解消目的でダイエットしている人にとっては、「中性脂肪を下げる」という点は大きなポイントです。
が、美容目的でダイエットしている人にとっては、「トマト物質で体重を減らすことができるか」という点に興味があると思います。

 

実は私はまだ原著論文を読んでいませんで断点できませんが、ニュースによると、

河田教授は「ダイエット効果を確認するには、さらに実験を重ねる必要がある」

とコメントしているので、ダイエット効果という点では動物実験では明らかな効果は確認できなかったと思われます。

 

しかしながら、13-oxo-ODAは脂肪燃焼を促進させる役割を持っており、実際に中性脂肪値を下げるというデータを得ているため、程度のほどはわかりませんが、ダイエット効果が期待できるのではないでしょうか?
とはいうものの、一つ気になるのが、マウスの結果をそのまま人間に当てはめることができるのかという点です。
身体の大きさはもちろん、代謝の速度もマウスと人間で違うため、実際どの程度効果が出るのでしょうか?

 

また、ダイエットやメタボリックシンドロームがらみになると、食品の効果の話はどうしても大げさに伝わってしまう(納豆ダイエットもそうでしたよね)ものなので、トマト物質に関しても、実際の人間での臨床実験の待ちたいところです。
200mlのトマトジュースで効果がでるという仮説であれば、すぐに実験結果が出ると思います(その気になれば、個人でもある程度検証できますよね!)

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