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朝食チョコレート(ケーキ・デザートなど)ダイエットの概要

ニューヨークタイムスで2012/2/20に掲載された記事ですが、朝食にチョコレートやケーキなどのデザートを取り入れた低カロリー食は、ダイエットに有効という研究が発表されたそうです。

 

この研究の概要は、20歳から65歳までの144名の肥満者に、男性なら一日の摂取カロリーを1600kcal、女性なら1400kcalに制限した低カロリー食を与えました。
その際、被験者を2つのグループに分け、一つ目のグループは普通に低カロリーの朝食を、もう一方のグループは、高炭水化物・高タンパク質の朝食で、さらにケーキ・クッキー・チョコレート・アイスクリームのなかから好きなデザートを一品選んで食べました。

 

その結果、実験開始16週間後は平均14kgの体重減少が見られました。
さらにその16週間後、デザートを食べるグループはさらに約6kgの体重が減りました。
ところが、デザートなしのグループは、元の体重のマイナス1.6kgまでリバウンドしていたのです!

なぜ朝食にデザートを食べるとリバウンドしなかったのか?

朝食にデザートを食べることで、同じ低カロリーダイエットなのに、これほどにまで大きなダイエット効果の違いがあるのは驚きです。

 

ではなぜ、朝食のスイーツがリバウンドを防止できたのでしょうか?
それは、食欲増進ホルモンである「グレリン」にあるようです。
朝食デザートのグループは、血中グレリン濃度が有意に低く、満腹感を維持できたようです。

 

それにしても分からないのが、スイーツなしのグループが、低カロリー食を続けていたのにも関わらず、どうしてほぼ完全にリバウンドしてしまったのでしょうか?
食欲のあるなしに関わらず、同じカロリー摂取量ならば、ダイエット効果は同じはず。
反対に言うと、いくら食欲がなくても、無理やり高カロリー食を食べ続ければ太るはずですが・・・

 

憶測ですが、デザートなしのグループは、誘惑に負けて、指示された食事以外にこっそりと食べていたのかもしれません。
反対に、朝食デザートありのグループは、精神的にも満足感(脳的にもグレリンによる空腹感が生じない)が生まれ、低カロリー食を続けられたのかもしれません。

 

いずれにせよ、この驚くべきダイエット効果のキモは
「朝食デザート+低カロリー食」
ということです。
普通の朝食にチョコレートやアイスクリームを追加すれば痩せるという結論ではないことに気をつけましょう!

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