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夜8時以降に食べると太るのは本当か?
「夜に食べると、食べたものが脂肪になりやすく、太りやすい」とよく言われます。
このメカニズムとして言われるのがBMAL1(ビーマルワン)というタンパク質。
BMAL1が大量に分泌されていると、脂肪を貯めやすいとか。
そして、このBMAL1は時計遺伝子にコントロールされていて、夜に大量に分泌される(昼間の50倍!)と言われています。
これが「夜に食べると太る」の根拠です。
ですが、この考えと反対に
「何時に何を食べようが同じこと。
要は1日の摂取カロリーの合計が必要以上であれば太るし、必要以下であれば痩せる」
という主張もあります。
この議論に決着をつけるには?
たしかにBMAL1には脂肪を貯める役割があるかもしれませんが、それがどの程度であるのかという点が気になります。
おそらく動物実験では有意な効果があったから、このような説が出たのだと思います。
しかし、人間ではどうなのでしょうか?
夜間にBMAL1が昼間の50倍も分泌されるというのは驚きですが、だからといって夜間が昼間の50倍太りやすい、と考えるのは短絡的です。
BMAL1の50倍の違いでも太りやすさは2倍しか増えないかもしれないし、100倍かもしれません。
人間の臨床データを知りたいところです。
BMAL1について、今後調査してみたいと思います。
あと、BMAL1に関係なく、こういう臨床実験をしたら、どちらの主張が正しいか決着がつくと思います。
- 被験者を2グループに分ける。
- 生活パターン(起床時間・就寝時間・身体活動量・食事時間・食事の内容など)を2グループで全く同じにする。
- ただし、一方は夕食を7時前に食べ、もう一方は深夜12時に食べる(メニューは全く同じ)。
- この生活を一定期間(数ヶ月)繰り返したあと、両グループの体重測定・体脂肪量測定などを行い、肥満度に違いがあるか調べる。
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