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「脂肪燃焼には有酸素運動」は常識か?

運動でダイエットする際によく言われるのが、

 

「脂肪燃焼は有酸素運動で行われます。

 

心拍数を上げすぎると無酸素運動になってしまい、糖質ばかりが使われてしまい、脂肪が効率的に燃焼されません。

 

なので、心拍数を上げすぎないように注意し、有酸素運動を行いましょう」

 

ということです。

 

これは半分は当たっていて、半分は間違っています。

 

たしかに、心拍数が高くなると無酸素運動になってしまい、脂肪燃焼の割合は低くなってしまいます。

 

全力で5分程度くらいしか続かないくらいの強度になると、脂肪燃焼の割合はほぼ0です。

 

ただ、糖質が使われるのか、脂肪が使われるのかということに関しては、気にする必要はほとんどありません(ちなみに、「燃焼される」と「使われる」はほぼ同じ意味だと思ってください)。

 

というのは、糖質も消費されなければいずれ脂肪へと変換されてしまうからです。

 

それに、ごく軽い運動でも脂肪だけが使われるのではなく、脂肪と糖質の割合は半々です。

 

つまり、どんな運動であっても、半分以上は糖質がエネルギーとして使われ、脂肪の割合は最大でも半分であるということです。

 

脂肪燃焼とか糖質燃焼とか考えても、結局は半分以上は糖質が使われますし、そもそも糖質だって残れば脂肪になります。

 

なので、糖質とか脂質とか細かいことは考えず、単純に「何キロカロリー消費するか」という観点から考えるほうがよほど意味があります。

 

走るペースにかかわらず、1km走ればほぼ体重kcalだけ消費されます。

 

走る距離はgoogle mapsで簡単に計測できますから、カロリー計算は実にシンプルですね。

 

では心拍数を気にしなくてもいいのか?

では心拍数を気にしなくてもいいのか?ということですが、そうではありません。

 

「走るペースにかかわらず、1km走ればほぼ体重kcalだけ消費されます」ということがカギとなります。

 

必死でダッシュしても、チンタラジョグでも1kmは1km。消費カロリーはほぼ同じです。

 

しかし、必死でダッシュでは1kmも走れば、もう動きたくありません。

 

一方、ゆっくりジョグだと1kmは余裕。もっと距離を伸ばすことができます。

 

トータルで見ると、心拍数の上がらない、ゆっくりペースのジョギングでは、走るトータルの距離を伸ばすことが簡単で、結果的に消費カロリーを増やすことができます。

 

ただ、心拍数を上げないゆっくりペースだと、同じ1km走るにも時間はかかりますから、時間の制約上、あまり距離を伸ばせないという現実があります。

 

距離を伸ばそうと思えばできる程度に心拍数を抑えたペースで、かつ、時間を有効に使える程度にペースを上げるといった調整が必要になってきます。

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