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ゴマをありえないくらい食べなきゃダメ?

「○○という学術雑誌に20XX年に掲載された論文に、××をマウスに1ヶ月間食べさせ続けると、体脂肪率が減少した!」・・・これは信じていいのでしょうか?

 

このような論文が本当にあるかどうか、あったとしても、本当にそのような記述があるかどうか、一般の人が知ることは困難です
(たいていの場合、論文は英語で書かれているうえに有料。また内容を理解するには専門知識が必須なため)。
ですが、ここでは本当にその論文と記述があったという前提でお話します。

 

結論からいうと、「完全に否定はできないが、人間でも本当にそうなるかどうかはまだ疑問が残る」ということです。

 

確かに論文の内容では、××を与えたマウスで体脂肪が減ったという効果がある。
しかし、与えた量が人間にとってはありえないくらいの莫大な量だったりすることがよくあります。

 

食品に多少××が含まれているからといって、それを食べれば体脂肪が減るという期待は禁物です。

 

例えば、××がゴマに含まれているとしましょう。
マウスでの実験結果と同じ効果を期待しようと思えば、ゴマを毎日1kg食べなければならないとしたら、あなたはできますか??
できないでしょう?って話です。

 

動物実験での結果を何の検証もなく、受け売り的に人間にも当てはめる、この手の拡大解釈もよくあるパターンです。
むしろ、動物実験の場合、その有効成分と体脂肪率との関係にのみ焦点を絞って行われており、
そのほかの健康に関する要素は無視しています。
ですから、その食品だけ食べ続けたことによって、栄養のバランスが崩れてしまう危険性もあるのです。

 

「健康に効果があるとされている、特定の食品を食べ続けると健康に効果があるどころか、
むしろ栄養のバランスが崩れて不健康になる」・・・これは多くの専門家が指摘しています。
どんなものでもそればかり食べ過ぎるのは健康を害します。

 

これに当てはまらない、例外の食品(つまり毎日これだけ食べ続けても健康に問題がなく、
むしろ向上させるという食品)がただの一つも見つかっていないことに目を向けるべきです。

まとめ

動物実験の結果がそのまま人間にも当てはまるとは限らない。
動物に与えた量が人間ならばどのくらいの量になるのか?
また、動物実験はあくまで「基礎研究」であり、人間にとっての副作用を考慮していない場合もあると心得よ!



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