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こんな実験、正しいの?

次のような例ならアヤシイ実験がもっとはっきり分かるかもしれません。

 

 

「○○を食べると集中力が高まる」という仮説のもとで実験をしました。

 

集まった人は5人の男女。
彼らには、まず、ダーツを3ゲームやってもらい、各自の平均点を「食べる前の点数」として記録しました。
次に、○○を食べて、少し休憩した後、同じようにダーツを3ゲームやってもらいます。
すると驚いたことに、5人中、4人の平均点が上がったではないか・・・!!

 

これはおかしいですよね?
これは明らかに最初に3ゲームしてできた『慣れ』差し引いていません。

 

こんな実験の場合、どうすればいいかわかりますか?

そう、「食べるグループ」と「食べないグループ」に分かれて、それぞれの点数の変化を比較すればいいのです。

 

どちらのグループも「慣れ」ができますから、両方とも点数が上がることが予想されます。
「食べたグループ」の得点の伸び率が統計的に有意に高ければ、○○の集中力アップ効果がある可能性がある、と言えるのです。

 

どうですか?あなたの見た番組、こんな実験デザインを組んでいませんでしたか・・・?



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