間違ったことを言っている訳じゃないけど、都合の悪いことは微妙に言い換えをすることで、分からなくする・・・
次のような事例がありました。
『A茶というお茶があります。これにはナトリウムというミネラルが豊富に含まれています。
ナトリウムというミネラルは身体の細胞の働きに重要な役割を果たしています。
ナトリウムが不足すると、身体の不調の原因となります。
ところで、ナトリウムは汗とともに体外に流れ出るもので、夏のように大量に汗をかく状況ではナトリウムが不足します。
夏バテはナトリウム不足が原因です。
A茶でナトリウムを補給し、夏バテを乗り切りましょう!』
こんな内容だったと記憶しています。
こう説明されると、視聴者の方は
「ナトリウムって大事なミネラルなんだ。じゃあ、ナトリウムをたくさん摂ったほうがいいんだ!」
と思うでしょう。
しかし、ここで重要な「言い換え」があります。
「ナトリウム」っていうのは、実はあるものの言い換えなのです。
それは
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「食塩」
のことなのです。
確かにナトリウム(=食塩)は細胞の働きに重要な役割を果たしていて、不足してはいけません。
しかし、日本人の多くは、ナトリウムは普段の食事で十分に摂れていますし、A茶を飲んで大量に摂る根拠が見当たりません。
いや、根拠が見当たらないからこそ、「ナトリウム」という、新しいミネラルのように見せかけたのではないでしょうか?
「食塩」というと、栄養素どころか、一般的に「減らすべき物」というマイナスイメージが強いですからね。
高血圧で塩分を制限中の人が、夏バテ解消のためにA茶を飲んでいたとすると・・・
効果があるどころか、かえって害になるのです。
ちなみに、食塩に限らず、どんな栄養素でも少しは摂らなくてはいけませんし、大量に摂ると身体に害が及ぶのです。
たとえば、ビタミンCは抗酸化作用・抗ガン作用など身体にいイメージがあります。
ですが、だからといって、サプリメントなどで連日大量に摂取していると、副作用があると言われています。
栄養って、要は「バランス」なのです。
まとめ
言い換えで「マイナスイメージ」の物を「プラスイメージ」にする操作が行われている場合がある。
栄養はバランス。
どんな栄養素もたくさん摂りすぎると毒になると心得よ!
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