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怪しい三段論法
主張に説得力を持たせる方法に「三段論法」というものがあります。
これは「AならばBである。BならばCである。だからAならばCである」という感じの論理展開です。
健康系のテレビ番組でも、このような三段論法が時に用いられます。例えばこんな感じです。
『栄養素Zは脂肪燃焼の時に使われる重要な栄養素である。
Zが不足すると脂肪が十分に燃焼されず、太る原因になる。
だから、栄養素Zをたっぷり摂れば、脂肪燃焼が促進されて、ダイエットすることができる』
どうですか?説得力ありそうでしょう?
ではこれはどうですか?
『ガソリンは自動車の燃料である。
ガソリンが不足すると、自動車は走ることができない。
だから、ガソリンをたくさん入れると、自動車を速く走らせることができる』
これは誰が見てもおかしいですよね。
ガソリンをたくさん入れても、より長い距離を走ることはできても、より速く走ることはできません。
三段論法ぽい論理展開の中には、自分にとって都合のよい解釈を行っているものが少なくありません。
こんな論理展開が出てきた場合、「なるほど〜そうか〜」とうのみにせず、「ちょっと待てよ」と冷静に考えるようにしましょう。
まとめ
三段論法は説得力がありそうに見える。
しかし、都合のよいまとめ方をしている場合もあると心得よ!
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